われわれの住んでいる、生活している・・・生まれて育って生きている世界は相対的な世界です。プラスとマイナス、陽と陰、主体と客体・・・必ず存在するものは相対的な関係を結んで存在しています。原子核と電子という風に、必ず相対的な関係を結んで存在している。そんな世界にわれわれは生きていますよね。原子、素粒子、分子、細胞・・・私たちの体を構成する要素も全部相対的です。われわれの体がそうであるし、われわれが生活しているこの世界が相対的です。その相対的な世界で、われわれは一体何をしているのか? どんな目的があるのか? ただ生まれて生きて、飲んで食べて、寝て、仕事して、旅行して、趣味やって、歌って踊って・・・楽しかった、愛して、恋して・・・そういう風にして終わって良いのか? という話ですね。21世紀というのは今までの生活形態をみんな総洗いして、整理整頓して、はっきりと人生の目的を見つけて生きていくべきだなと思いますね。
わかりやすく言えば、われわれは心霊世界を求めていくということですね。相対的世界をずーっと突き詰めて行くと、心霊的な世界に入っていく。そういうはっきりとした道筋を付けていきたいというわけですね。そういう時に瞑想するとか、座禅する、黙想する、祈祷する・・・そういう世界がどうしても必要になってくる。どうしても心を鎮める必要がある。心を落ち着ける、心を統一させる必要がある。相対的な世界で生きながら、プラスとマイナスという世界の中に生きながら、中心、中央、中和というような世界を見いだしていく。それがわれわれが絶対的に成し遂げなくてはならない。人生の目的。相対的な世界で生きながら、私は左ですか? あなたは右ですか? あなたは上ですか? 下ですか? 前ですか? 後ろですか?・・・
いいえ、私は真ん中です。と言えるように。私は中心に位置しています。中心に生きています。だから右にも行けますよ。左にも行けますよ。上にも、下にも行けます。前にも、後ろにも、自由自在に行くことが出来ます。